「RICEWAVE®︎ ライスウェーブ」で、絶滅危惧種ニホンウナギを救う!

2022.08.26


 

夏といえば鰻!鰻といえば浜松!日本一の鰻ブランドで知られる静岡県の浜名湖へ行ってきました!

 

左から「浜名湖養魚漁業協同組合の古橋さん」「当社代表の坂田」「(株)バイオマスレジン南魚沼の奥田代表」

 

経緯

なぜ、鰻とライスウェーブ? 不思議に思われるのも当然です。現地の漁業組合の方より初めてこの企画のご相談を受けた時、私共も正直「???」という感じでした。そんな中、鰻の生態や現地の深刻な環境問題など伺ううちに、「これはきっと当社のライスウェーブがお役に立てるかもしれない!」と確信に変わっていきました。

 

鰻の生態は未だに謎が多いと言われていますが、海で稚魚として育ち、河川を遡上(そじょう)することはよく知られています。もともと昔から浜名湖の鰻は、豊かな駿河湾で育ち、川を遡上し、ふるさとの湖に戻る、という自然のサイクルを繰り返していました。しかし近年、河川の途中に人工のコンクリート堰(せき)が作られたことにより、鰻の遡上を妨げる要因になっている、との事。

 

「魚道」プロジェクト発動

そこで今回、地元の「浜名湖養魚漁業協同組合」、ライスウェーブの素になるライスレジンを製造している「株式会社バイオマスレジン南魚沼」、ならびに当社の3社でタッグを組み、絶滅危惧種指定のニホンウナギの溯上を補助する「魚道」プロジェクトを発動。何度も実験、観察、試作を繰り返し、ついに「新型ライスレジン魚道マット」を開発。8月の猛暑の中、現地の河川に設置する取り組みを行いました。

 

実は数年前より浜名湖養魚漁業協同組合では、ホームセンターなどで販売されているプラスチック製の芝マットを使用して「魚道」の設置活動に取り組まれていました。しかし今回はさらにSDGsの理念に寄り添い、CO2削減・資源ロス削減の観点から、当社の「ライスウェーブ」を採用。ライスウェーブ特有の立体の網目構造がシラスウナギの遡上を助け、絶壁でもボルタリングのように登ることができます。

 

SGDsセミナー開催

また当日は、地元の高校の講義室をお借りして、バイオマスプラスチックに関するSGDsセミナーを開催しました。今回の「魚道」プロジェクトでは、「学校法人中野学園 オイスカ浜松国際高等学校 自然科科学部」の皆さんに、稚魚の生態観察や定期点検を担ってもらいます。稚魚が通るライスウェーブの感覚を実際に体験してもらおうと「ライスウェーブ2つ折りクッション」をみなさんにプレゼント致しました。

(オイスカ浜松国際高等学校 セミナー風景)

 

昼食には浜名湖のうなぎと南魚沼産のコシヒカリの贅沢な組み合わせのうな重弁当がふるまわれました。はじまりから最後までお米とうなぎの相性は抜群でした。

 

最後に

浜名湖養魚漁業協同組合の水野理事から伺ったお話しで、うなぎは今も日本を代表する食文化であり、日本中で愛されていますが、その育成には想像以上の苦労の連続と手間がかかっていました。
今後は河川での設置を増やしつつ、効果検証を行ないながら導入拡大を実施いただく予定です。当社は引き続き国内トップクラスのうなぎの産地、浜名湖でうなぎの資源保全に協力していきたいと思います。